派遣社員だったが不況のあおりをくらい派遣切りにあった主人公は、職探しの中、短期バイトでうぐいす嬢になる。雇い先の党では比例代表での候補者擁立に追われており人数あわせに主人公も署名させられていた。選挙終了直後、立候補者が急死し繰り上がりで主人公は衆議院議員になることになる。
署名させた男性は繰り上がりにあわてるが冷静沈着な青年秘書は主人公を国会議員とし自らその秘書となる。急死した立候補者は、主人公がうぐいす嬢をしていた事務所の立候補者で彼女と意気投合していた女性ということや、秘書のフォローもあり、議員になる主人公。えーと棚ボタ出世というかシンデレラ的展開か。
主人公は政治には当然素人だし興味もほぼなかったものの、自分の体験や経済状況や妹の失踪などから身近な問題提起をし、また主人公の人柄が衆人にうける。周囲の傀儡ではなく持ち前の気質で周囲を引っ張っていく流れに。
素人議員がそのカリスマ性で突き進む話であり、足りない部分は政治世界を知る秘書が頭脳としてフォローという形で切り込む展開になる模様。
政治の中という馴染みのない舞台をわかりやすくかつそれなりにリアルさを感じさせ、物語としても読ませる内容。署名させた議員のテキトーさとうかつさ、若い秘書の説明はとくに興味深かったです。
原作:スパイスランド・大石賢一プロデュース / 漫画:北沢バンビ
クイーンズコミックスコーラス全2巻 / 集英社
ジャンル:女性・政治コメディドラマ / 好み度:★★★☆☆