タロットに描かれた精霊と契約し永遠の刻を生きる精霊使い《カードマスター》を巡るファンタジーストーリー。
近代の西欧のような世界観。最初のエピソードでは、ある２人の青年がとある村を来訪、伯爵の世話をして暮らす青年の元を訪れるというはじまり。精霊の力、精霊の書、タロットを模った力を持つカードといったファンタジー要素を持ち、伯爵と彼の世話をする青年の謎と絆を描いたミステリサスペンスのような内容。
最初のエピソードで物語の基軸となるカードマスターが何ぞやということがわかり、以降はカードマスターたちが集まる組織の話になっていきます。つまるところ魔力のあるカードを使う魔術師のコンビを中心としたファンタジーアクション・・のはず。
女性が好みそうな情緒ある人間関係と描写、絆によるドラマの魅せ方が秀逸。物語の枠組みも適度に複雑ながら、テーマがはっきりしていて読みやすい構成です。流麗な絵柄も特徴的。
おそらくは雑誌の休刊で止まっていたようですが、2012年に新雑誌で仕切り直しで再開した模様。今度はきちんと描きれるといいな。
ときわ銀 / 原作：夜光花
ＭＦコミックスジーンシリーズ全３巻 / メディアファクトリー
ジャンル：少女・ファンタジー / 好み度：★★★☆☆