隣の名門男子校の生徒に淡い憧れを抱いていたお嬢様の前にその男子生徒が執事としてやってきた。完璧に執事をこなす一心とどきどきがとまらない純粋なお嬢様の恋愛模様。
典型的なお嬢様学校に通う主人公・ハルル。家も相当なセレブ。そんな主人公が憧れているのは隣の名門男子校に通う少年・一心。そんな中、その一心が、母の会社の援助のかわりとして主人公の執事になることに、というはじまり。
主人公は良く言えば純粋、悪く言えばいろんな意味でこども、執事の少年は多方面において優秀かつ聡明でソツがなくまた妙な色気もあるというキャラ設定。どうも執事少年は激しい気質も持ち合わせており危険な香りもする・・という感じで、執事に乙女のときめきという形で翻弄されっぱなし、そして彼の手で原石を磨くように女子レベルが高められるという関係かな。
１巻の最後に２人だけの話から物語が動き始め、オーナーホストの青年の登場とか一心の素性の謎が提示されてサスペンス要素も含まれてつつ展開していく模様。一心の真意はどこにあるのかというのも見所のひとつなのかなとも。もちろん肝は２人の恋愛模様なんだろうけども。
絵はうまいですね。線が綺麗で対象年齢が好む可愛らしい絵柄ながら艶もありという絶妙なバランス。なかよしには珍しいどこか危険なムードを孕んだ表紙ですが、内容は表紙ほどではないかなあという印象。まああまり過激だとさすがに枠を超えるか。
鳥海ペドロ
なかよしKC全６巻 / 講談社
ジャンル：少女 / 好み度：★★★☆☆