闇金から300万近くの借金を持つ一人暮らしの青年は自宅から拉致された先で待っていた男に裏の仕事を斡旋される。社会の闇の側に足を踏み入れた青年が見る世界。
不公平だ、とつぶやく一人暮らしの20代の青年は、闇金から285万という借金がある。督促も無視していたが回収屋に自宅に踏み込まれ拉致されいずこへか運ばれる中、身の危険に戦慄する。そして運ばれた先にいた一人の男は、青年に罵倒を浴びせた後借金返済のための、ボーダーから向こうの裏の仕事を斡旋する。
一旦引き受け逃走しようとするも選択肢のない青年は結局男の話に乗り、仕事をこなすうちに男に魅了されていく、また青年もトラブルを自分の機転で乗り越え男が見直すという展開で一区切りに。
典型的な社会の裏の崖っぷちな話、なんですがここという場面の演出のインパクトが半端なく、勢いだけでない頭を使う・機転を利かせる行動を見せる展開が印象的でした。
主人公が徐々に裏の世界に慣れていく様を描くのかさらなる絶望を感じる流れになるのか。
続シリーズは、ごく普通のサラリーマンが後輩にハメられて闇世界に入ってしまう話かな。1作目とはまた違う理不尽なシチュエーションが克明に描かれています。著者の作画スキルもあがったのか読みやすい印象。
本田優貴
東京闇虫 / 全7巻
東京闇虫 ―2nd scenario- パンドラ / 全8巻
ジェッツコミックス / 白泉社
ジャンル:青年・アングラドラマ / 好み度:★★★☆☆