同名小説のコミカライズ。化け物の姿と圧倒的な力を持つ生物兵器に変貌させる薬をめぐるバトルアクション。
米国が極秘に開発し摂取すると大脳を刺激し使われていない遺伝子情報を活性化させ、化け物の姿と圧倒的な近田を持つ生物兵器に変貌させる薬が、過激派環境保護団体に奪われその一部が新種ドラッグとして日本の若者の手に渡る。薬の回収および摂取した人間と対峙させるべく依頼されたフリーの軍事顧問の青年が来日、ある学校の教師として赴任する。
薬の回収および薬を摂取したことにより変貌した人間の処理が主人公の役割であり、主人公当人は理性を持ちつつ薬を摂取した対象と同じような姿と力を持ちそれを用いて対象と戦い、かつその人間を救う。そしてGTOみたいに破天荒ながら大変なことをしちゃった生徒を見捨てず救う教師という役どころもあり。
傍目クリーチャー同士の戦闘アクションと、教師と学生の間に芽生えるドラマも物語の基軸のよう。一見適当そうというかチャラっぽいけどやるときゃやるよ、みたいな、破天荒教師ものによくあるタイプのキャラだし。
はっきりとした線画にアクション描写というか構図は巧い。話のほうは細かいところでいろいろ突っ込みどころはあるものの、なんのかんのと主要人物がほとんど助かっていて、個人的にはこういうぬるい結末は良い。物語の性質からみるともう少しシビアでもいいんだろうけどね。
原案：大沢在昌 / 作画：藤崎聖人
少年サンデーコミックス全１巻 / 小学館
ジャンル：少年・アクション / 好み度：★★★☆☆