かみさま日和 森尾正博

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主人公は転職するが初出勤の日、会社が倒産したことを知る。寮があるとのことで住まいも引き払ってしまい途方にくれしかも休んだ喫茶店で全財産の財布を落としたことに気づく。主人公が払えない代金の肩代わりをしたのは奇妙な青年。彼は主人公を車にのせつれてきたところは神社だった。
彼は神主で、人手不足のところに主人公を少々強引な形でスカウトしたというわけ。食と住がせっぱつまった主人公はとりあえず巫女をやってみることにというはじまり。
きっかけや展開など細かなところは少々強引ではありますが、根っこは現実にある巫女のお仕事に沿った職業漫画といっていいかな。神社経営などの現実的である意味世知辛いな裏話もあり。
長い黒髪を持つ主人公には巫女服が映え主人公目当ての参拝者の期待もありそこそこ歓迎され、仕事を覚えるところとか雇い主や同僚との兼ね合いなど大変な部分もありますが、概ね順調な流れで、人手不足というのもありますが主人公は従業員としてはけっこう使えるという立ち位置。
途中、主人公の父親(と家族)が神社に乱入してきますが成人の娘相手に対しての親父の怒りポイントが意味不明。単に自分の常識の範疇を超えることをさせたくなかっただけなのか。あと宮司も大人気ないよ・・。
神社を舞台に巫女や宮司の人間模様の話というより、主人公を中心に据えた主人公の成長物語がメインかな。1巻の段階では、なので2巻以降はサブキャラの話も入ってくるかもしれませんが。

森尾正博
芳文社コミックス全3巻 / 芳文社
ジャンル:青年・業界 / 好み度:★★★☆☆