ココロ君色サクラ色 桑原草太

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詩原家と花枝家の両親・兄弟・姉妹を中心としたほのぼのショートラブコメディ。
祖父・長男・次男・三男・一番下に双子の女子の花枝家、両親・長女・次女・三女・一番下に双子の男子の詩原家。
二家はお隣同士でほぼ家族ぐるみのお付き合いで、年の近い兄弟姉妹は幼馴染で仲が良いという設定。
そんな兄弟姉妹と家族の日常を切り取ったほんわかショートストーリーといったところか。短いエピソードの集合体というオム二パスみたいな構成。登場人物が多いですが世代がきっちり分かれていてすでにほぼ出来上がっている状態(笑)なので混乱もなく淡く可愛らしい雰囲気を堪能できる仕様。
花枝次男は詩原次女にべた惚れでそれを惜しげもなく表現し次女は次男は好きだけど仕方なく付き合うという体、とはいえ周囲からほぼ公認のカップル状態。
花枝長男は詩原長女が好きだけど、優しい気質ゆえかクールな長女の冷めた対応にちょっと傷ついたりという力関係ですがまあ相思相愛。
三男三女の言葉遣いが丁寧で純真、まさに可愛いを絵に描いたような三女と無駄な発言のないクールで男前な三男、この幼児カップルが一番好きだな、個人的に。
小学生の双子たちも4人仲良し。恋愛観点からはほかの兄弟たちよりちょびっと複雑?
そんな兄弟姉妹の話のほか、両家のほかの家族の話やクラスメイトとの交流の話もあり。どれもちょっとした出来事とか思い出話とか、という他愛のないエピソード。とはいえ生きる上でさりげに大事なこと、というテーマをほこほこした空気の中に内包しているさりげなさがうまい。この雰囲気はいいなあ、としみじみ感じるタイトル。

桑原草太
まんがタイムコミックスストーリー全3巻 / 芳文社
ジャンル:青年・ドラマ / 好み度:★★★★☆

レーベル上、青年漫画に分類していますが、男性向け萌えものとはちと遠い気がするし少女漫画に近い雰囲気。