ウサギルリカラクサ 濱元隆輔

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自分の分身もしくは架空の友達を想像する幼児期の心理行動というのは実際に心理学でありましたが、その架空の友達イマジナリフレンド・通称イマフレが具現化する世界。人格も認められていて一般社会に溶け込んでいる設定。
主人公の女子美大生は、5歳のときにイマフレが失踪し以後イマフレは不在状態だった。しかし上京した際喧嘩をしていたイマフレと遭遇、それが失踪していた主人公のイマフレだった。規定により数年は共に過ごさねばならず同居することになる2人。粗雑でマイペースなイマフレに辟易するも徐々に打ち解けていくがという流れ。
主人公はイマフレの記憶が薄れまたイマフレは主人公の知らない事実を知っている雰囲気、また主人公とイマフレをはじめとするイマフレ関連の話と並行して、主人公に何かときつくあたる大学の教授の謎や、親しくなった素晴らしい絵を描く先輩との交流、自分の絵の方向性の模索といったドラマも展開。
イマフレの設定は面白いし心情描写の演出とか画面的に興味深い演出が多かったです。しかし物語のほうは、イマフレの話と主人公自身の話が並行しているのでどこに焦点をもっていっていいのかつかみどころがない印象が。2つの話は繋がっているんだろうけども・・。

濱元隆輔
エモーションコミックス全2巻 / エモーション
ジャンル:少年・SFドラマ/ 好み度:★★★☆☆