グリオットの眠り姫 他コミカライズ5件 

少女漫画レーベルでのコミカライズ作品。
グリオットの眠り姫 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)
藤村 あゆみ:漫画 霜月 はるか&日山 尚:原作
ティンダーリアの種に続く、音楽を原作としたコミカライズ。深い森の隠れ里に住む幼馴染の3人。外に出たいといっていた少年は村に来訪した黒い騎士に殺され、残された剣士の少年と歌うたいの少女は旅に出る。村に伝わるうたを巡る冒険ファンタジー。RPGの王道的展開ながら、やはり読み応えはある。人物描写が丁寧で主人公2人の役割がきちんと定められているし、肝となる歌の設定の物語との絡め方が秀逸。 複数巻。

キュビズム・ラブ (B's-LOG COMICS)
松本 テマリ
事故に遭った少女が気がつくと端正な青年医師が心配そうに見つめていた。そして彼女は、自分が箱になっているを知る。まごうことなき箱の姿だが意思はあるし視覚・聴覚もある状態。だが悲壮感がなくあっても気になる相手が自分の姿をどう思うかなど、どこまでも恋する乙女そのものな思考展開。主人公を生かそうとする医師とその医師にミーハー的な感情も含めて好意を持つ主人公。ラブコメとシリアスサスペンスを軸とした話。原作付だが原作もこういう雰囲気なのか、このレーベルだからこういう作風に仕上げているのか。

NO.6〔ナンバーシックス〕 (KC×ARIA)
木乃ひのき あさのあつこ
アニメ化もした同名小説のコミカライズ。完全管理された世界のエリートを進む少年が、謎の少年と出会いそれが元で住民の知らない本当の社会の姿を知るにいたり追われる身となりというSFストーリー。ドラマ的にもSFものとしてもブレない王道ストーリー。画面的にも構成的にも安定した話運びで優等生的なつくりという印象。

ミラクルチロル44キロ(1) (SPADEコミックス)  /ミラクルチロル44キロ(2)
伊東 フミ
ラノベコミカライズ。チロルチョコと交換でいのちをの募金を呼びかける男性と幼女を目にした女子。その募金は文字とおり寿命のやりとりで、誓約書はたいてい1秒だが主人公の女子は一生と書く。そのことから主人公は命の募金を巡る不思議な出来事に関わることに。主題は汲み取れるしドラマ構成など良作だと思うがファンタジー設定が凝りすぎている印象も。作画の絵は読みやすくかわいい。全2巻

"文学少女"と恋する詩人(ポエット) (あすかコミックスDX)
日吉丸晃
同名ラノベコミカライズ。本編においての脇役キャラが主役のサイドストーリー。少女漫画系恋愛話が主軸、かな。本編別視点なので、ある程度原作を知っている人向けかと。すこしふしぎで惑いを多分に含んだ独自の雰囲気を継承いている印象。情報を詰め込みすぎている感があり原作未読なら話に入りずらい場合があるかも。