1960年代のアメリカを舞台にした魔術と銃のハードボイルド活劇。
1960年代の米国の暗黒街界隈。一人の男が闇カジノで荒稼ぎしたゆえに追っ手に追われている。彼が連絡を取る相棒らしき人物は幼い少女。どうも荒稼ぎしたのは想定内で本当の目的はマフィアのようで・・、というはじまり。実は少女は人間ではなく彼らの通信方法も指輪を介していた。そしてカジノに潜入していた女性記者が一人、彼らのドンパチに巻き込まれなし崩しに彼らの秘密を知り行動をともにすることになる。
魔術効果を持つ銃を操る男と妖精の少女、そして彼らに巻き込まれた女性。ギャング系ガン&カーアクションにファンタジー要素を加えた内容。暗黒街とかマフィアとかギャングとかという世界観と呪文など魔法要素の融合が興味深いタイトル。
軽快でこじゃれたテンポと殺伐とした展開、ハードボイルドとはかくありき。主人公たちのやりとりとかアクションの演出とかは往年のギャング映画を彷彿とさせます。それにしても男と少女のバディ、銃と車というアイテムは著者の作品ではやはり不動の要素なのか。
園田健一
アフタヌーンKC全4巻 / 講談社
ジャンル:青年・ハードボイルドアクション・ファンタジー / 好み度:★★★★☆