高校生活で友達も思い出も作らず卒業式を迎えた少年は、同級生の女子と共に階段から落ちたことにより３年前にタイムスリップする。そして憧れていた女団長・宇佐美が所属する応援団の建て直しを目指すことに。
なにも行動を起こさず卒業を迎えた主人公が、ひょんなことから入学時にタイムスリップし、再び高校生活をおくることになるに至り今度はやりたいことを行動を起こすという学園ドラマ。
行動を起こしたがゆえに周辺に起こる事態の幅が格段に違う、やり直しというよりもほぼ１からはじまるというところがミソ。
主人公が後悔というかやっておけばよかったこと、というのは、入学当時勧誘されたことのある応援団の入部。前のターンでは女子１人が団長を勤めていたが結局廃部になっており、主人公は件の女子団長に憧れを抱いていたという設定。チアリーダー部との確執などが浮き彫りになっていく展開に。本題に関わる人間関係が明確なので話に入りやすいのも特徴か。
また主人公とともに階段に落ちた女子もタイムスリップしており、こちらは以前が経験豊かゆえにスリップ後はなじめずという流れで前にはつるまなかった主人公と行動を共にすることになる。新しい人間関係の構築、前途多難な目的の達成となかなかに読み応えがある内容。
久保ミツロウ
少年マガジンコミックス全１２巻 / 講談社
ジャンル：少年・学園・ドラマ / 好み度：★★★☆☆