表題作シリーズほかさくらさくら・僕が彼を理解する方法他を収録したBL作品集。
逃げるなら今だ・もう逃げられない・逃がすもんか
恋愛を含めた私生活に張りを感じない真は、バーで彼女ともめた直後テレビ局の大道具の仕事をしている柳瀬に話しかけられ半ば強引に大道具のバイトをすることになるが。
髭のおっさんな柳瀬は範疇外なのに、初対面でいきなりキスされるなど翻弄され戸惑いつつも構われることを受け入れていくうちに、タチ専門だと思っていたが愛される側の喜びを知りみたいな展開。コトに至る経緯は流されてというシチュエーションの描写が自然だったのが良い。
攻の人ははっきりとした強引さはないけど流れにもっていくのが巧みだなあ。仕事など社会生活全般はきっちりしてるけど恋愛方面はちょっとだけ弱腰というか天然入ってるからかなあ。あーうまく言えない;;ゆるっとしたカップルの描写はツボでした。最終話の受け攻めの攻防コメディエピソードは思わず笑えた。
さくらさくら
大学の裏山の桜の木の下で出会った二人が以来同じ場所で度々会ううちに抱き合う関係になるという話。えーとなんでこうなると思うほどに唐突だった、けどまあ最後でそういうことかと納得。ちなみにこの話の受が表題作の受の元彼でした。
僕が彼を理解する方法
中学の時に告白するも気持ち悪いと一蹴された経緯がある、同じ会社の後輩として再会した相手と酔った状態で寝た後の朝からはじまる話。事後の状態だが酔っていたので記憶なし、また昔のように気持ち悪いと言われたら、という気持ちから今は恋愛感情がないと取り繕うが、相手は不満そうな表情で。誤解というかすれ違いというか実は相手も好きでしたみたいなシチュエーション。心情が読めない攻と自制しようとする受のシチュエーションはけっこう好み。
千葉リョウコ
花音コミックス全1巻 / 芳文社
ジャンル:ボーイズラブ / 好み度:★★★☆☆