主人公の大学生・慎次郎の元に兄から宅配が届く。彼の兄は大手ケータイ会社の研究所に勤めており荷物の中身は開発中の試作ケータイ。今までも奇天烈な試作品が送られたこともあり何の気なしに開けてみると、手のひらサイズの幼女が。驚く主人公に幼女は自分はケータイ・ドールフォンだと告げる。どうもこのドールフォン世界中の企業から狙われているらしく主人公が面倒を見る?ことになるが、というはじまり。
人型で自立型のケータイにまつわるシチュエーションギャグ。姿は幼女、人工知能ならぬ人工痴能搭載という青年向けらしい設定。
人間のように会話のやりとりができる設定でボタンは腹にあり発信・着信は乳首を押すとか着信があると髪が動くとか充電の方法やメール機能など大人向け人形遊びな設定が盛りだくさん。設定の組み方がエロを連想させる洒落のような上手さがあったりも。
あと何故かコーヒーも入れられる機能が。ケータイと全く関係ない方向だし思いっきり変態というかマニアックな方向で声に出してツッコんでしまった。主人公の女友達や最初に送られた以外のドールフォンも登場しにぎやかな展開に。ほぼマニアックなネタばかりですが後半になってくると慣れてきたよ(汗)。ネタとしては深いけど描写はあっさりめというか軽快なギャグに徹しているからかな。まあコアでシモなネタを笑って流せる人向けのタイトルなんですが。
ただ終わりかけで新キャラが登場したり最後はグダグダのオチ投げっぱなしのような終わり方だったのが中途半端な印象でした。
かわのゆうすけ
角川コミックスエース全1巻 / 角川書店
ジャンル:青年・ギャグ / 好み度:★★★★☆