親の都合で、幼馴染の家に居候することになった主人公。居候先は幼馴染の家でもある京都の老舗の呉服屋。優しい性格の長男は別の職につき、店の跡取りは次男が継ぐことになっているという。主人公は幼少時に次男の心無い発言で傷ついた経緯があり、あまり近づきたくないなあと思っていたが・・。次男は破天荒というか女たらしでお客の女性にちょっかいを出すことしばしという状態で、彼らの母親から次男の監視を頼まれることになる。
次男はたらしだが着物に関する情熱は高い、主人公は若者の感性で着物に新たな方向性を見出すなどなど、様々な相手の面を見ることから主人公と次男の距離は縮まっていき、という展開。
監修が入っているからか、着物に関するエピソードがやたら詳しいような。主人公の若者に向けての提案は着物業界の現状なのかな、とふと思ったりも。薀蓄要素は個人的にはうれしいところですが、肝心のというか主題であるはずの主人公の恋愛感情の機微や描写が粗雑になっているような気も。
Ishiko / 監修:伊東彩治可
講談社コミックス別冊フレンド全2巻 / 講談社
ジャンル:少女・恋愛 / 好み度:★★☆☆☆