ディベーティアン 下吉田本郷

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特定のお題に対し肯定・否定に分かれての討論をディベートという。舞台はとある高校のディベート部。公式試合に出るには4人必要だが現在は2人しかおらず、部員勧誘もままならずで、2人は、何も知らない転校生をターゲットに絞ることに。屁理屈をこねて、もとい討論の技術を駆使して、転校生と転校生が助けを求めたクラスの美少年を無事部員にゲットするという展開。
既部員2人は、周囲から見ると行動を抜きにしても怪しげないわゆる非モテ顔ですが、実はもともと美少年であり自らその顔を作っているという設定で周囲からヒネての言動ではない、というところがミソの1つか。2人がディベートにはまった理由や家では本来の顔に戻るといった細かい設定もあり、それが強烈な個性を感じる主人公たちをそれなりに身近に感じさせる味付けになっているような。
意味不明なギャグでなく屁理屈であろうが論理的に語る形式はけっこう読み応えがありました。賛同できるか否かは別だけども。ディベートじゃなくね?と思わなくもないけどまあそれはそれで。

下吉田本郷
モーニングKC全2巻 / 講談社
ジャンル:青年・コメディ / 好み度:★★★☆☆

ディベートって就活の試験で一度だけやったなあ。ディベートという言葉すら知らなかったあのころ。思いっきり論破された苦い思い出。