真夏のエデン 北川みゆき

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13歳のとき喘息の療養で田舎で過ごした夏に出会った初恋の男子との思い出はかけがえのないものだった。そして12年ぶりに件の男性と再会し、つきあうことになってから待ち合わせたレストランで、彼の双子の兄を紹介される。

現在派遣で働く幼少時から虚弱な体質の主人公の女性にとって、13歳のときの夏、喘息の療養で祖母の住む田舎で過ごしそこで出会った初恋の男子との思い出と、交わしたストラップはかけがえのないものだった。12年後偶然にも初恋の相手と再会し、つきあうことになる。そしてデートの待ち合わせのレストランで、彼の双子の兄を紹介され・・というはじまり。
主人公の心を占めるのは初恋の男子なんだけど、どうもそれは弟であるはずが兄である可能性も出てきており、という設定。恋愛方面では、初恋の男子はどちらかだったのか、主人公は兄弟どちらに心が寄るのか、というのが肝かな。双子の兄弟と主人公の三角関係ものというべきか。初恋の相手は出会いと夏祭りでのやりとり、約束の反故や主人公が田舎を離れる際のやりとりなど冒頭にある13歳のときのエピソードにおいて、兄のときと弟のときがあった・・のかなあ。
恋愛のみならず、主人公の派遣という立場においての社会活動も話の要素の1つになっているかんじ。あと喘息がいまだに完治していない設定もエピソードに絡みそうな。
弟は一見人当たりの良さげなかんじだけどときおり黒い雰囲気もあり、兄は一見冷たそうだが社会生活における主人公のフォローをしたりする、と真逆の気質というのも面白い要素。
ミステリ的な要素があるドラマチックな恋愛展開には期待できるけど、キャラ自体には感情移入できないかもしれない。

北川みゆき
フラワーコミックスα全6巻 / 小学館
ジャンル:女性・恋愛・ドラマ / 好み度:★★★☆☆