戦国時代をモチーフにしたゲームが大好きな男子大学生は、そのゲームを監修した大学教授のゼミに入ろうとするが、城や歴史自体にはとんと疎く、ゼミの主的存在の先輩ゼミ生に入る許可をもらうべく、先輩たちと城めぐりを行う・・という話。
城の知識が少ない主人公が知識豊富な先輩との城めぐりを通じてのキャンパスストーリーかと思ったら先輩たちが示す詳細な城知識の提示が多く、どちらかというとそちらがこの話の主題のように感じました。城マニアの人にとっては常識の範疇だと思いますが、あまり知識がないので十二分に知識欲が満たされました。
主人公が立派な城のビジュアルを想像してがっくり来るシチュエーションが続く構成で、姫路城のターンでは改装中というのを持ってきたのは個人的にうまいな~と。いや実際当時は改装中だったんだろうけど。
物語としては、元気いっぱいというかエネルギーが有り余っているタイプの主人公とニヒルで毒舌でインテリ系の先輩たちとの対比が絶妙でそのやりとりがツボでした。あと教授が監修したゲームでの明智が本能寺の変をおこした理由設定が実に興味深かったです。これの設定での漫画が読みたい・・・(すでに何らかのメディアがあったらすみません)。
松志ぐら
マッグガーデンコミックス アヴァルスシリーズ全2巻 / マッグガーデン
ジャンル:少女・青春 / 好み度:★★★☆☆