きみの帰る場所 (フラワーコミックス)
久織ちまき
きみの帰る場所・星空ライダー・茜色の空の下・菫色の夜明け前・わくらばエンゲージ収録。短編集で各話独立した話だが、主人公ないしは主人公の相手が宇宙人という共通項があるオムニパス。宇宙からの迎えを待つ男子と転校生の女子、中年のライダーと女子高生の繋がり、他星の調査員の姉妹と男性の話、など。宇宙人というSFな設定だけを突出させず、うまく現実ドラマになじませて組み込んでいるかんじ。静謐でせつなかったり真っ直ぐな気持ちが気持ちよかったり、すとんと心に落ちるような物語。絵も緻密で端正でクオリティはかなり高い。恋愛もの中心の少女漫画レーベルには珍しい絵柄だなと思ったら少女漫画は初とのこと。★★★☆☆
久織ちまき
きみの帰る場所・星空ライダー・茜色の空の下・菫色の夜明け前・わくらばエンゲージ収録。短編集で各話独立した話だが、主人公ないしは主人公の相手が宇宙人という共通項があるオムニパス。宇宙からの迎えを待つ男子と転校生の女子、中年のライダーと女子高生の繋がり、他星の調査員の姉妹と男性の話、など。宇宙人というSFな設定だけを突出させず、うまく現実ドラマになじませて組み込んでいるかんじ。静謐でせつなかったり真っ直ぐな気持ちが気持ちよかったり、すとんと心に落ちるような物語。絵も緻密で端正でクオリティはかなり高い。恋愛もの中心の少女漫画レーベルには珍しい絵柄だなと思ったら少女漫画は初とのこと。★★★☆☆
片恋電車 (フラワーコミックス)
星森ゆきも
海が見える土地を舞台にした電車で見かける男子に恋をした女子の話。電車でしょっちゅう乗り合わせる男子に恋をしひょんなことから告白するが相手は過去の恋愛からつきあうことに慎重になっているというかんじか。交流の表現とか主人公の心情描写とかどこまでも正統派な少女漫画というかんじ。純朴で初々しい恋愛模様を堪能したい人向けか。同時収録は「はじめて」あげる
星森ゆきも
海が見える土地を舞台にした電車で見かける男子に恋をした女子の話。電車でしょっちゅう乗り合わせる男子に恋をしひょんなことから告白するが相手は過去の恋愛からつきあうことに慎重になっているというかんじか。交流の表現とか主人公の心情描写とかどこまでも正統派な少女漫画というかんじ。純朴で初々しい恋愛模様を堪能したい人向けか。同時収録は「はじめて」あげる
大好きだったよ、先生・・・ (フラワーコミックス)
白石ユキ
表題作ほか後ろから二番目の彼女・囚われビースト収録。表題作は男性教諭と女子生徒の恋愛もの。過去教諭との交際が周囲に発覚し停学を受けた主人公は、偶然知り合った男性と惹かれあうも教師と生徒の関係だとわかり、というはじまり。最初の恋も清く一途に思っていただけなのに相手は教師をやめ置いていかれ周囲の心無い言葉に傷ついたいきさつを持つ主人公が、今度の恋の選択は。短編というのもあって穏やかな終わり方。最初の恋も今の恋も双方にとって大切なものだというのがわかる描写が良い。他2編も含め、正直物語の構成は平坦だが、丁寧かつ清清しい心情描写と情景描写の魅力が作品に深みを与えている印象。
白石ユキ
表題作ほか後ろから二番目の彼女・囚われビースト収録。表題作は男性教諭と女子生徒の恋愛もの。過去教諭との交際が周囲に発覚し停学を受けた主人公は、偶然知り合った男性と惹かれあうも教師と生徒の関係だとわかり、というはじまり。最初の恋も清く一途に思っていただけなのに相手は教師をやめ置いていかれ周囲の心無い言葉に傷ついたいきさつを持つ主人公が、今度の恋の選択は。短編というのもあって穏やかな終わり方。最初の恋も今の恋も双方にとって大切なものだというのがわかる描写が良い。他2編も含め、正直物語の構成は平坦だが、丁寧かつ清清しい心情描写と情景描写の魅力が作品に深みを与えている印象。
恋 輪廻~青月奇譚~ (フラワーコミックス)
<今井康絵
生まれつき恋愛感情や性欲が欠如しているAセクの青年僧侶と彼に思いを寄せている幼馴染の女性と女性の先輩でカメラマンの青年が関わることになる幽霊や怪異と彼ら自身情愛の物語。元々霊視体質の僧侶が視えた霊に女性の感情が呼応し憑かれるというパターンが多いか。先天的に情愛が感じ取れない僧侶といろんな意味で「女」である幼馴染をはじめとした主要人物の心の内が見所。思う相手に思われぬな恋愛模様にホラー要素を加えたかんじ。人間模様の描写や設定など悪くはないが、オカルトと恋愛要素がいまひとつかみあってなくて全体的にぼやけた印象。
<今井康絵
生まれつき恋愛感情や性欲が欠如しているAセクの青年僧侶と彼に思いを寄せている幼馴染の女性と女性の先輩でカメラマンの青年が関わることになる幽霊や怪異と彼ら自身情愛の物語。元々霊視体質の僧侶が視えた霊に女性の感情が呼応し憑かれるというパターンが多いか。先天的に情愛が感じ取れない僧侶といろんな意味で「女」である幼馴染をはじめとした主要人物の心の内が見所。思う相手に思われぬな恋愛模様にホラー要素を加えたかんじ。人間模様の描写や設定など悪くはないが、オカルトと恋愛要素がいまひとつかみあってなくて全体的にぼやけた印象。