とでんか 少年探偵団 他少年・青年漫画5件 

とでんか 少年探偵団 (角川コミックス・エース)
大塚 英志
とでんかスピンオフ。UMA・都市伝説・UFO+宇宙人という不思議現象とガチャガチャのカードシリーズを絡めたオカルト活劇。田村をはじめとした少年探偵団・本編で登場する大人達が謎に迫るってかんじかな。相変わらず独特の切り口というか話運びで唖然とすることもあるがなんのかのと面白い。人の話を聞かなさすぎる主人公も天真爛漫すぎて一周回って愛おしい(笑)あとト書きの文言にちょっと笑ってしまった。1巻完結というのもあるだろうが、本編より若干取っつきやすかったと同時にばバタバタと話が進んでいった印象も。ラストのオチの薄ら寒さも良い。★★★★☆

咲日和 (ビッグガンガンコミックス)
木吉紗 小林立
麻雀美少女漫画・咲のスピンオフというかパロディ?的4コマ漫画。咲の登場人物たちのゆるくもほんわかとした日常を主題とした内容。ファン対象作品ではあろうが、原作を知らなくてもまあ読める内容だと思う。まあキャラが多いのでそれなりに予備知識があったほうがいいかな。キャラ描写にあざとさはわりと少なくてほのぼのとした気持ちで読める内容。逆に言うと印象に残りにくいおやつ的な内容とも言えるが。★★★☆☆

ジジゴク (アクションコミックス)
沖田 次雄
白髪が眩しい老人男性2人は年金ではなくしのぎで生計を立てる現役ヤクザ。しかしいわゆる堅気の人間の方がヤクザよりエグく生活がたちゆかぬ・・というかんじ。設定のうまさと世知辛さと老人の漢気と作品ににじみ出る邦画っぽい乾いた描写が印象深い。絵はフリーな線がほとんどでベタもトーンもほとんどなし。個人的に一筆書きを連想させる独特な絵柄。以下続巻。

ダークアクト (ジャンプコミックス)
服部昇大
悪の組織と正義の味方のコメディ。正義の味方側が親方日の丸で主人公側となる悪の組織側がわざとやられて治安を保つという最近よく見られる逆転設定。物語の主格は悪の組織の親玉たる青年で、物語の視点は悪の組織に憧れ組織に入った新米女子。事のカラクリを知らない田舎から来た女子を通して展開させる形。各々のキャラのドラマ、悪と正義の立ち位置と本質、正義の定義という主題をソツなく描写しているところは見事。悪側の主の青年がどこまでもかっこいい。★★★★☆

さばドル (ヤンマガKCスペシャル)
中村あきひろ
AKB一の美少女アイドルは実は20歳以上サバを読んだ高校教師、という話。ドラマのコミカライズ、なのかな。仮想物語の主人公の名前が現実のものという。設定はそれなりに上手いし作画担当の絵も読みやすい。鉄板の男の子向けラブコメといったかんじ。AKBにまったく興味がないのでこれといった感想はなく。どうも漫画の実写ドラマ化と同じく、現実と創作が交錯する企画は苦手みたいです・・。複数巻