父が倒れ実家の洋食屋を再建するために地元に戻った大学に出たての女性。彼女の再建方法は経営効率に偏っており店のシェフたちと衝突。シェフたちはボイコットをするに至り主人公は自分で作った肉料理を客に出そうとするが、コックには肉のやけどといわれ、厨房に入った料理学校の教師という青年の客に諭される。
実はその手厳しさは周囲が無理なことをあきらめさせる主人公を思ってのことだったが逆に火をつけさせてしまい、青年が教師を務める料理学校に主人公が通うことになるという流れ。
調理の技術に関するエピソードや薀蓄はもちろんあるものの、最悪なのは安くてまずい店という理論や客との接し方、料理学校の存在意義など、料理に関する哲学や意気込みや姿勢などメンタル面に主題を置いている印象が強いです。
くだけたコメディとまじめな議論が並列し丁寧な作画で読みやすく興味が沸く内容かと。
原作：城アラキ / 漫画：こばやしひよこ
ヤングジャンプGJ１巻 / 集英社
ジャンル：青年・料理 / 好み度：★★★☆☆