姉の死以来、感情が高ぶるなどすると涙が出てくるようになってしまった女子。広島に住んでいたが高校入学の時期に母とともに単身赴任する父親の住む東京に越してきたことから心機一転を試みるが。
入学式に向かう途中の通学路で、主人公は転び、それにつまずいた男子、巻き込まれた男子、ぶつかった際に荷物を拾った男子、その光景を見ていた女子がいた。彼女たちはそろって遅刻、大目玉を食らったというきっかけから知り合いとなるというはじまり。
泣き癖がとまらない主人公に、やさしくする者、突き放すもの、さりげなくフォローするものなど。恋愛方面は、いまのところ、ことあるごとに衝突するもののなんのかのと面倒を見る男子と、なにかと優しい言葉をかけてくれるが、主人公が彼自身に恋をし告白すると酷薄な返事を返す男子が二柱なのかな。残り二人は恋愛方面では一歩引いた客観的立ち位置のよう。先はわからないけども。
特に優しげだった男子の心情というか背景はなんか気になるなあ。おいおい各キャラの背景が語られていくようでけっこう先が気になる話。
恋愛展開はもちろん興味深いが、主人公の健気さとまっすぐさと悩みつつも進もうとする気概も魅力の1つかと。
築島治
KCデザート全4巻 / 講談社
ジャンル:少女・ラブコメ / 好み度:★★★★☆
涙の制御ができにくい現象ってなんかわかるなあ。幼少時、一時期に同じ状態になってとめたいんだけどとまらなかったっけ。