戦争終結後の離島が舞台。主人公の青年は戦争後の復興作業にいそしんでいるが、とある科学者が作った危険な機械人形を探すという命も受けていた。探索後、対象らしき機械人形を見つけ起動するが、それはメイド服を着た少女の風貌、かつ人に従順というかメイドそのものというかな言動で、とても危険な人形には見えない。主人公は、上に報告せず様子を見ようとする。
先の戦争では機械人形が兵器として使われており、住人の中には身内が人形に殺されたものや嫌悪するものもおり、メイド少女に対しても辛くあたる場合も多々ある。島人の信頼があつい主人公が管理ということでおさまり、メイド少女も自分が受ける仕打ちに反発するでなく純朴な言動しか示さない、また話の肝の1つであろうメイド少女が紅茶とお菓子を提供する喫茶店の開店などから、徐々に島人との交流が増えていく、といったかんじ。
シビアな背景からの軋轢と和解を繰り返しつつのんびりとした生活風景を描く一方、主人公の受けている密命とメイド少女の謎が不穏さを呼び込んでおり、物語にメリハリをつけている印象を受ける。
碧空唄
マッグガーデンコミックスEDENシリーズ2巻 / マッグガーデン
ジャンル:少女・ドラマ・ファンタジー / 好み度:★★★☆☆