人見知りが激しく男性が苦手で対人コミュニケーションがうまくない司書の女性。そんな彼女は夜になると昼間とは真逆の化粧や服装をしてライブチャットで男性と交流する。
ライブチャット、というサービスがあるんだなあ。一対一で会話、音声のみでも顔を出しても、というかんじ。ノンアダルトとアダルトに分けられていて主人公はノンアダルト、つまりエロ会話をおおっぴらにやらない登録らしいがそこはかとなくエロな会話展開もあったり。
昼の現実社会や仕事などではもたつく他者との交流もチャットではわりとスムーズにいける主人公。仕事で失敗やいやなことがあり落ち込んで帰り、夜のチャットで浮上するという具合。親しく話したチャット相手との別れに涙したり、偶然アダルトジャンルの女性と出会ってのドラマだったり。昼と夜の境目がはっきりしているというか、昼での日常は夜のチャットでの話の前フリでしかないというか。
1巻の段階ではチャットサイドの人間交流にだけ重点を置かれているようで、終始この構成で行くのかどうかで物語の印象が変わるかと。繊細で色気があり可愛い絵柄なので眼福ではある。
穐山きえ
ヤンマガKCスペシャル1巻 / 講談社
ジャンル:青年 / 好み度:★★★☆☆