いちごスイッチ! 他少女・女性漫画5件 

いちごスイッチ! (フラワーコミックス)
小田切渚
表題作ほかほしがりません弟のモノ!・クリスマスしましょを収録。表題作は人気魔法少女アニメの主人公を当てている声優の女子と、モテイケメンだが実はその魔法少女アニメの大ファンという男子の話。恋を知らないヒロインが恋を知るためのテキストとして学内で有名なイケ面に話しかけるがけんもほろろに断られる。しかしあるきっかけから二人の距離はちかづくことに。女子はプライベートを公開していないので男子は女子が声優ということを知らず、男子がオタクということはヒロインしかしらないという形で始まる。キラキラなノリに悶絶したが、話はよくできている。

王子様ゲーム (KC デザート)
<桐島りら
スペック高いけど性格は悪いイケメン生徒会役員たちは1月後のパーティに一番冴えない女子を連れてくる恋愛「王子様ゲーム」をはじめる。生徒会長は偶然出会った失恋したばかりの女子を、趣味の悪いゲームの駒としてアプローチをするも、当のヒロインは、失恋で泣いていたとは思えぬほど淡白というかクールで、あっさり落ちない。そのうちに生徒会長の心情に変化が、という王道展開。メインの二人のキャラはとっつきやすく難なく楽しく読めたが、生徒会長が片想いしていた女子のヒロインに対する行動変移が少々わかりづらかった。★★★☆☆

みんな、片想いばかりしてる。 (フラワーコミックス)
<夜神里奈
恋に憧れる新入生の主人公の女子は先輩の男子が好きになり、先輩も飼い犬に似ているという理由で二人は親しくなるが。主人公、先輩の男子、先輩の男友達、先輩の恋人とされる女子で構成されるせつな系四角関係恋愛もの。主人公以外の三人は既知の間柄、想い想われが綺麗に一巡した相関からはじまるのかな。四人ともわかりやすいエゴのむき出しは少なく、いい人間でいたいけれど本当の望みとの板挟みで揺れる、といったかんじ。個人的には好みなのだが、今ではちょっと珍しい作風かもしれない。心情描写など表現技術は安定している印象。★★★☆☆

ワルイコトしようよ (フラワーコミックス)
<時山はじめ
正義感あふれる駆け出しの女性警官は、ひょんなことから家出中だという大学生を家に保護することになる。出会い頭でキスをされつきまとわれていると言われると家に保護しなし崩しに一線を越える。事件エピソードなどを通して二人の間は親密になり、青年の正体も明かされる展開。警官という設定ならではのエピソードと王道恋愛ものの展開を上手く組みあわせている。相手の男性は甲斐甲斐しいが肉食系男子というキャラでベッドシーンが多めなのが印象的だった。

ピンクな保健室 (フラワーコミックス)
<桜井美也
女子高の保健医は筋金入りの変態だった。8ページショートショート構成のナンセンスギャグ。可愛い絵柄だが平面的。ギャグ向きではあるが。保健医のキャラだけで持たせている内容で、ギャグは下ネタが多く可愛い絵柄でぼやけているが中年親父傾向が強い気がする。同時収録は恋カツ女子注学生日記。こちらもハイテンション。