ナナヲチートイツ 他麻雀漫画6件 

ナナヲチートイツ (近代麻雀コミックス)
森橋ビンゴ 前川かずお
代打ちの父親の裏切りで暴力団の女頭目の性奴隷となった桐島は脱出と父への復讐を模索する。そんな中ずば抜けた麻雀の力を持つ少女と出会う。麻雀以外の付加要素として濃くもマニアックな仕置きエロ展開が多いのが特徴、とはいえキャラ描写は読ませるつくり。激しいけどさほど嫌悪感がないのは男性が責められる側だからだろうか。そしてこういうのは男性読者にウケるんだろうか。次巻から本格的に話が動くみたい。余談だが1巻めの表紙は原作小説の表紙と同じ構図。絵柄が変わるとこうも印象が違うものになるのね。ロリ萌えでなくそこそこリアル系の作画担当で正解だとは思う。複数巻。

麻雀小僧 (近代麻雀コミックス)
押川 雲太朗
競馬で作った借金を麻雀で稼ぐ打ち子男子の話。主人公が麻雀で金を稼ぐ理由を冒頭に出し、主人公は能力の高いヤマ師だが馬の気持ちが読みきれなかったものの人間の気持ちは読めるという設定を匂わせる。雀荘オーナーの計らいで打ち子として入る主人公、それを快く思わないマネージャー。正統派な麻雀展開と登場人物各々の思惑が絡む人間描写。蛇足な要素もあるが雰囲気は楽しめる。

バクト (ヤングキングコミックス)
志名坂高次
腕っ節が強く正義感が強いというか曲がったことが嫌いでイカサマをする人間には容赦のなく打ちのめす男子高校生が、勝負事の中でイカサマを的確に見抜く話。はじめのほうは麻雀以外の勝負事のエピソードもあり。主人公の気質を活かしたタイマンアクションも見所か。すっきりした絵でとっつきやすく麻雀以外にも読める部分が多く個人的には面白いタイトルだった。複数巻。

ホリエ戦記 ホリエモン闘牌録 1 (近代麻雀コミックス)
本そういち
堀江氏が東大一年生の頃を描いた麻雀漫画。半分ノンフィクション、と銘打たれているので東大に入る直前や入学以降の日常描写や主人公の心情描写がそれにあたるのかな。麻雀漫画にしては薄めな描写で絵もシャープ。麻雀部分を省くとさすがに読む部分は少ないが個人的には楽しめた。ナディア懐かしいな(笑)東大を希望した理由が意外そうだが似たような理由で入った人を知っている。複数巻。

病葉流れて -泡沫の闘牌- (近代麻雀コミックス)
<須田良規
正統派は麻雀青年もの。原作小説があって映画になってたのね。それの流れでのコミックス化か。たぶん麻雀を知る人には楽しめるんだろうな。名作、なんだろうけど不勉強なので流して読むほかなかった。

GAMBLER! (近代麻雀コミックス)
鹿賀 ミツル
親身になってくれたのは旅館のこどものために闇金から借金をした親の代打ちをする青年、というはじまりのギャンブラー物語。危機的状況で命を削って行うことこそが勝負だという生粋の勝負師の話。昔少年誌で発表されたシリーズの打ち直しシリーズらしい。そういわれるとなんとはなしに麻雀系にはめずらしいスタイリッシュな印象の主人公かな。本筋は生粋の勝負の話なのでルールを理解しないと楽しみきれない。2巻