極端に狭まった人類領域において、天使たる少女たちが巨大な敵と戦い続けるSFバトルアクションもの。
人類の下手な創造計画により宇宙が終焉、物理的な地殻がわずかという、じりじりと終わりに向かう黄昏の様相を感じる世界観。で、主人公を含めた戦闘服と銃を持った少女たちは、なにかのアンプルを打ち、天使のように羽根をはやして、巨大な怪物のようなものと戦うという状況のよう。
まー少女たちは、人類の上の人間の命令で人類が生き延びるための生贄になってるみたいな状況ですな。少女たちの設定は戦争時の無茶ぶりが前面に出ているようなシビアなものです。それも含めて世界観の設定はわりとしっかりと作られているなあという印象。嘆き、矜持、圧迫、喜び。様々な描写が印象的です。
絵は少々雑味があるけれど、描きこみはしっかりしているし、作風とあっていると思います。
高野千春
MFコミックスフラッパーシリーズ全4巻 / メディアファクトリー
ジャンル:青年・戦闘・SF / 好み度:★★★☆☆