同名小説原作、サブタイトルは大江戸あやかし犯科帳。
天下泰平の江戸時代。妖怪の存在は認識されており、人に害をなす妖怪をとりしまる妖怪改方という役職がある世界。しかしいまとなっては閑職に近いようで。今は亡き有名な長官のあとを継いだ青年同心、小料理屋を切り盛りする長官の未亡人と実の娘、娘の相棒である妖怪や、店で働く妖怪の面々たちなど江戸を舞台にした妖怪と人間のコメディドラマ。
個人的にちょっと退屈するかなあと思っていたのですが、読み進めるとそんなことはなく。正直無茶苦茶面白いってほどでもなかったのですが、時にはほっこりと時にはシリアスな江戸人情物を基軸に妖怪アクションな面もありで大変バランス良く楽しめる秀作だと感じました。
原作がしっかりした万人向けのお話といったかんじ。天真爛漫で物おじしない何気にスペック高いぞな主人公の少女、ちょっと後ろ向きな気質のイケメン同心のコンビが良いですね。
作画担当の人の絵はきっちりした絵だし妖怪の絵も臨場感があって世界観にあっていると思います。
原作：高橋由太 / 漫画：亜沙美
リュウコミックス全６巻 / 徳間書店
ジャンル：青年・ドラマ / 好み度：★★★☆☆
余談ですが作画担当の人って藤貴紀子さんと同一人物じゃないの・・？同心のキャラ絵に懐かしさを感じるんですが・・。勘違いかな。