男性は災厄系の未来視を、女性は望まぬ未来を回避する予言が見える一族のいとこ同士の男子と女子が主人公。あとちっちゃい「くだん」の神様などが登場する。未来視はわりと直球で映像として見えるが予言は周り持った文言なので予言を解釈し行動を起こす必要があるというところが軸。力を強めるには二人のつながりを強化が必須なのでくだんの神様をはじめ周囲は二人をくっつけようとするみたいな要素で青年向けのラブコメ要素を満たしている構成。
1巻の段階ではラブコメ展開とともに二人の微妙な関係の過程を挟みつつ、周辺の小さな災難からこどもの生死に関わる災難まで日常にあるエピソードが主流。予言を解釈し災難を回避する推理ミステリ的な内容がほとんどかな。どうもちょっとやばめ?な未来が待っていそうなど端々に伏線を張りながら。
予言回避のエピソードは割りと面白かったです。ラブコメ展開は少々ベタすぎるなあという印象を受けたのとやっぱり人物描写はあともう一歩欲しいなというかんじ。
それにしても表紙の絵と本文の絵のギャップに驚いた作品。正直表現の幅が狭いのでアイディアはいいのに活かしきれてないんじゃないのかなという印象を受けました。ごめんなさい。
山田牛午
MFコミックス フラッパーシリーズ全2巻 / メディアファクトリー
ジャンル:青年・ファンタジー / 好み度:★★★☆☆