昭和の年号になってまもなくの頃。父と娘が切り盛りする帝都・東京のとある貧乏道場にふらりとやってきたのは自称妖怪退治屋の青年。青年と道場の一人娘が出会う現と幽界の騒動を描いた物語。
「帝都雪月花 昭和余録」は4コマ形式、続編の「帝都雪月花 昭和怪異始末記」はストーリー形式をとっています。(登録ジャンルはいちおう4コマとしています)
昭和初期のレトロな時代。勝気で快活な女学生と妖しいキャラの美形青年のコンビによる妖怪幽霊ネタの話。話のきっかけはコメディっぽく最後はちょっとシリアスで〆といった構成かな。
1巻目と2巻目の表現形式が違うという変わった構成。1巻目を読まないと2巻目は意味不明ということはありません。というか著者の作品って1巻目からそんな感じだし・・(汗)
レトロ設定で退魔ものだからと買ってみたもののやはり著者の作品は4コマでもストーリーでもやはりとっつきにくかったです;
絵はすっきりしていて読みやすいしキャラも魅力があるし入り組んだ設定なわけでもないのに、間が独特で展開がつかみにくく不協和音を感じてしまう。今回も読み込まないと物語に入れない、著者が見せたいことがわからない。
この独特の間が著者のカラーであり私があわないだけでしっくりと来る人はくるんだろうけど。いつも軽い失望をうけるけど絵柄が好きだから買ってしまうのですが。
辻灯子
「帝都雪月花 昭和余録」 / まんがタイムKRコミックス全1巻 / 芳文社
「帝都雪月花 昭和怪異始末記」 / まんがタイムKRコミックス全1巻 / 芳文社
ジャンル:4コマ・ファンタジー / 好み度:★★☆☆☆