平穏な生活を送っていた男子高校生の前に凶悪な美少女マリアが現れる。彼女は変身能力を有する人工生命体で彼女を創り出した父親である研究者がアメリカから日本へ逃がしたのだ。マリアを追ってやってくるアメリカの刺客との戦いやいかに。・・って内容。
アメリカという国家を相手にするけっこうハードなバックボーンですが物語の雰囲気はシリアス一辺倒ではなく、ドタバタコメディ色が濃い目のタイトル。
読者が身近に感じる学園ものとかラブコメなエピソードから入ってハードなアクションものへと変移する予定が、アクションエピソードが本格的になる前に打ち切りになってしまったという感じ。雑誌が休刊の憂き目にあった模様。
テンポが良くてさくさくっと読めます。キャラが活きていてくるくる動くので退屈しないというか。昔の作品のようですが作画は安定していますし見所を抑えているのはさすがだな～と感じました。
ラストの無駄な爽快感が印象的でした（笑）巻末おまけは作品のフォローと後日談。Ｂラグーンのあの人も出てきます。
ラグーンみたいな超シリアスもいいけどこれくらいの軽さの話もまた見てみたいなあと思います。
広江礼威
サンデーGXコミックス全１巻 / 小学館
ジャンル：少年・アクション / 好み度：★★★☆☆