20年うつ病と闘っていた著者。実は双極性障害（そううつ病）だった、というエッセイコミック。
著者のエッセイはこれが初めてだったのですが、自らのうつ病を題材にしたエッセイをかなり描かれていたようです。個人的には、著者の作品って昔少女漫画の読み切りを見たっきり。エッセイ用のデフォルメ絵と違う絵を見ると懐かしかったです。
内容的には、調子の悪い状態が続きたまにちょっと浮上、その隙間に仕事をこなし病院に行ったり生活したり・・・といった日々が描かれています。浮いては沈みな精神状態。沈む現状に阿鼻叫嘆したり、ちょっとでも普通の状態にするためにいろいろ試行錯誤したり、といったかんじ。
長年、うつ病と思っていたら、実は双極性障害（そううつ病）だったことが明らかに。II型だったから余計わかりにくかった模様。晴天の霹靂というやつでしょうか。わかったからと薬を変えたら劇的に良くなるものの完治・・・というわけではなく、病とつきあうということがしみじみと伝わってきます。
あと救急車を呼ぶほどにやばい状態になったエピソードとか病院の話とかも。病院の遍歴？がちょっとわかりにくかったんだけど、後半エピソードにおいてもそううつ病だと診断した医師のところへは通ってるの？か？
漫画だけでなくコラム文章や医師との対談のページもあります。
藤臣柊子 / ポプラ社全１巻
ジャンル：エッセイ / 好み度：★★★☆☆