存在感が非常に薄く、生活のちょっとした場面でもそれを認識せざるを得ない色素薄子さんの日常を描いた物語。
いわゆるハートフルものかな。これといった大きな事件があるわけでない日常の描写の連続の中で描かれる主人公の心情描写がメイン。ネタっぽい題名ですがいたって普通の日常といった内容です。
薄子さんの存在感の薄さは、バス亭でバスがとまってくれなかったり自動ドアが反応しなかったりとけっこう筋金入り。やっぱりへこんだりするけれど、欠点と思われたことが逆にいい結果を生んだり、友人たちにささえられたりと落ち込むばっかりじゃない。周囲に感化され自分にも確固たるものをもてるようになろうとしていく前向きな姿勢に好感が持てます。
すっきりかわいく読みやすい絵柄も個人的に好み。気負いせずにゆっくり読める内容。
水月とーこ
REXコミックス全12巻 / 一迅社
ジャンル:少年・ほのぼの / 好み度:★★★☆☆