かつて王国転覆をはかったとされる伝説の逆賊・七つの大罪。彼らを探す一人の少女が酒場の少年店主と出会ったとき、冒険ははじまる。
中世騎士時代をモチーフとした直球なヒロイックファンタジー・アクションドラマ。
王国を転覆させようとした七つの大罪と呼ばれるという7人の人物が物語の鍵。実は現在権力を持つ騎士たちのほうが悪者、という世界の図式のようで、七つの大罪を探す王女が、実は大罪の1人であった少年と残りの面々を探す旅に出る、という流れ。
主格であり大罪の1人たる少年は飄々としたタイプ、ヒロインたる姫とともに移動式の酒場を運営しつつ仲間探索の旅に出てその最中に追っ手とも戦い、という典型的なファンタジー構成。
王道というしかないキャラ設定と世界観は読みやすくはある。いまのところキャラたちの置かれた状況なども定番といえるが、手厳しい展開と感じるところも多々あり。このへんは著者のカラーはブレていないなと感じたり。
線が多いわりにきちんと整理されて読みやすい絵柄。こむずかしく考えずヒロイックファンタジーを堪能したい人向けか。
鈴木央
少年マガジンコミックス1~ / 講談社
ジャンル:少年・ファンタジー活劇 / 好み度:★★★☆☆