記者だった亡き父が追っていたコトに絡み弟を殺された兄は復讐を決意する。
ヤンキー系の兄と気の優しい弟。兄は破天荒だが弟思いで記者だった父をなくしてからも弟を守ると決めていた。しかし平穏な兄弟の暮らしは打ち砕かれる。
父は自殺とされていたが、実はヤクザの裏金を追っておりそれが原因で消された模様。その真相のとっかかりを弟がつかみかけたところヤクザにそれが知れ、兄弟ともに銃で撃たれ埋められる。
兄である主人公は銃が頭を貫通し生き残り、死んでしまった弟の復讐を誓うという流れ。しかし銃で撃たれたPTSDが残ったためままならないと悟った主人公は、親戚の女医に頼み込み、頭蓋骨を入れ替える手術を行う。
精神面の克服もあるけれど、物理的に頭への防弾も兼ねているという設定。突き抜けてるなあ。実際に可能なのかね;これ。
で、物語のほうは、どうも死んだ父親が何かしら事件にかかわるものを隠しているようで、ヤクザ側もそれを探しているようなのと、実は警察が後ろにいる模様。親戚の女医には主人公と似た気質の弟もおり、その姉弟も巻き込まれていくみたいです。
劇画系に良く見られるジェットコースター的展開。主人公たちが今後敵側にどう仕掛けられていくのかハラハラします。派手で無茶な展開にみせてはいるものの、からくりはさほど複雑でもない印象。ひねりはあるけどね。サスペンスアクションとしてはよくまとまっていて楽しめる内容。
渡邊ダイスケ
ヤンマガKC全2巻 / 講談社
ジャンル:青年・アクション / 好み度:★★★☆☆