地味な森ガールはあることから彼氏ができる。その相手は実は共生関係になった異星人で周囲には彼を認識できない脳内彼氏だった。
山林の散策を趣味とするいわゆる森ガールの主人公に彼氏ができる。といっても相手は人間ではなく、ひょんなことから主人公は生体の脳に寄生し存続する異星の生物の宿主となり、彼女はその生物に彼氏という役割と持たせた、という話。周囲には生物は認識できないけれど確かに存在するという、これがほんとの脳内彼氏。
共生のために精神内というか脳内で彼女の望む幸福感を与えるというあたりでエロ要素を持ってきています。そんなエロ話でゆるゆると話が進むのかと思いきや、主人公がルームシェアしている女性と彼女のやばめな元彼のトラブルに巻き込まれたというか結果的に首を突っ込んだゆえに、宿主の危機回避のために生物がその男性に寄生、脳内彼氏が肉体を得た状態に、そして傍目から見ると敵?同士のヤバイ男性と主人公が彼氏彼女状態になっているというややこしい展開に。
エロというか異常という意味でないアブノーマルな交流を主体としていくのかと思ったのですが、SF的サスペンス的な骨組みが前面に出てきて、非現実な要素をうまく現実要素とかみ合わせている流れに。物語としてどう落としていくのか気になる内容。
陽気婢
ヤングジャンプコミックス改全3巻 / 集英社
ジャンル:青年・SF・サスペンス / 好み度:★★★★☆