稀代の能力を持つ陰陽師・安倍晴明と同じ字を名前に持つ、大学生・安倍清明(あべはるあき)の前に自ら清明と名乗る白装束の青年が現れる......。
現代が物語の舞台になっていたり清明の恋人(らしい)女性・梨花に焦点を当てていたりと既存の清明ネタの話と違うところが多々あって新鮮な感じでした。まんまネタバレになるので詳しくは書けませんが、ストーリー構成が複雑で読み応えがあるのは確かです。登場キャラクターたちがやたら人間くさいのも印象的。作者の趣味と物語の流れから、陰陽師・清明がロマンスグレー(古語)系のおじさんキャラだったのも目新しかったです。個人的には後日談が一番面白かったり。余談ですが、タイトルの読み方は「ほしのさくとき」です。作者の作品のタイトルは普通に読まないタイトルが多いよなあ......。
みささぎ楓李
ピチコミックス全3巻/学習研究社/
ジャンル:和風ファンタジー・少女/ 好み度:★★★★☆