キラキラ・憧れの愛しい人・現の愛しい人・愛しい人・リンリンを収録した百合作品集。
数編構成ですが、実質は2作品。
キラキラ・リンリン
女子高生モデルのリアの大ファンのサヤ。彼女はある日、リアに似たおさげの女子と街ですれ違い、何かを感じ思わず追ってしまう。おさげの女子はサヤの双子の姉・マリだった。サヤとお近づきになれるかもという下心でマリと仲良くしようとするが、徐々にマリ自身にときめきを感じ・・・。
大人し目な雰囲気で自分に自信がなく、華美なリアにコンプレックスを持っているマリ、当初はリア目当てだったがマリ自身に惹かれるあっけらかんとした気質のサヤ、ふたりにちょっかいをかける?リアといったかんじか。
著者のこういうさばっとした女子と純情不器用女子の組み合わせの描写が好きなんだよね。短編なので大して山場なく両想い、という展開かな。
憧れの愛しい人・現の愛しい人・愛しい人
こちらも姉と妹と一人の女子(幼馴染)の三角関係っぽい展開ですが、よりビターな内容でした。妹は百合趣味の幼馴染をずっと好きだったけど、幼馴染が好きな小説のキャラに似た姉に傾倒していく、という話。姉に舞い上がる幼馴染、姉は遊び人気質というか幼馴染に対し真摯ではなく、妹はそれを幼馴染に告げるが・・。
人物関係が適度に泥沼っぽいというか、苦くて痛くてせつない青春の一幕といったところか。これもわりと見る著者のパターンですね。数年後のエピソードでそれなりに解決をみているので読後感は良いです。
竹宮ジン
百合姫コミックス全1巻 / 一迅社
ジャンル:百合 / 好み度:★★★☆☆