お化け屋敷とされる廃屋に住む超能力を有する3人の少年少女たちの物語。
周辺からお化け屋敷と噂される荒れた家屋に住むのは少年2人と少女1人。両親を亡くした施設育ちで養子にもらわれた経緯を持つ兄妹。
彼らはみないわゆる超能力を有するが、テレパシー能力を持つが使うと体力を消耗する、サイコキネシスを持つが制御不十分で感情が高まると対象を破壊してしまう、共通の認識を持つ人物に姿を変えられるが変身した人物のことを忘却してしまう、という万能ではないというか能力を使う分のリスクも併せ持つという設定。
リスクのわりに日常生活においても不要な能力だが、役に立てることがあるかもしれないという展開に。未来予知を持つ人物の登場に伴い主人公たちの現状のいきさつも語られる模様。
保護者不在の幼い少年少女が懸命に生きる様や道を模索する展開は確かに切なくセンシティブ。物語としては未知数ながら人物描写は見事。
梅田阿比
プリンセスコミックス全2巻 / 秋田書店
ジャンル:少女・ドラマ / 好み度:★★★☆☆