妻は、くノ一  黒百合姫/風野真知雄 


妻は、くノ一 (カドカワデジタルコミックス)

同名時代小説コミカライズ。長崎藩士の青年は、娶った妻が突如居なくなり手がかりを探して江戸へ向かう。
江戸で寺子屋で教師を務める傍ら、ある人物の困り事に知恵を貸したりするうちに妻はくの一で自分と夫婦になったのもお役目の一環だったことを知る。
その事実を知っても藩士は妻を愛しているし、妻側も仕事絡みの出会いだったが藩士を慕っている。主人公の思慮深く聡明な人柄は好ましいし、妻の仕事っぷりは見事。藩士の出会う事件、妻のお役目の話を綴り、二人の立ち位置が幸せでない微妙なものというのがわかるところで終了。
続刊表記がないので続きは原作でということなのだろうか。絵はとても丁寧な筆致でデッサンもしっかりしていて読みやすく好ましい。余談だけど頭目のパワハラにイラッとくるよ。

原作:風野真知雄/ 作画;黒百合姫
角川コミックス全1巻 / 角川書店
ジャンル:青年・時代劇 / 好み度:★★★☆☆