ボールルームへようこそ 竹内友 

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自分の進む道が定まらない男子は、ひょんなことからダンスの世界を知り魅了されていく。
主人公の男子は高校受験を前に自分の進む道が定まらず自分に何が出来るのかわからず茫洋とした日々を過ごしていた。カツアゲされそうになったところを男性に助けられなし崩しに男性が経営する社交ダンススクールに誘われる。そこでダンスに魅了され・・という展開。スクールには同校の美人女子がおり、彼女は実力者だった、彼女にはぴったり息のあった天才ダンサーがいる、などが同世代の人間模様のよう。
知識も経験もない主人公が勝負の世界にはいるという話としては王道、かつ入りやすい導入だと感じる。素人ゆえの繰り返しの訓練、動体視力・・ではないが見て覚えることに特化した主人公の能力、という設定は上手い。はまるものが見つかったときの主人公の熱量、ライバルやヒロインたちのダンスに対する熱量がひしひしと伝わる。そして踊りの描写はとにかく熱い。
少年漫画らしいジェットコースター的な無茶展開もままあるがついて行けないほどではない。1巻の引きの展開はええっと思ったが。久方ぶりにスポーツもので続きが読みたくなる作品だった。

竹内友
月刊マガジン KC1~/ 講談社
ジャンル:少年・スポーツ・ドラマ / 好み度:★★★★☆