漫画家生活25年・画力が乏しいと常日頃語る著者が、他の漫画家に対し、画力対決という名の喧嘩を売るというコンセプトの企画。西原氏ともう1人の漫画家とで、どちらの絵が出されたお題に近いかという、実際に新宿の会場で執り行われた勝負イベントが元になっています。知り合いや友人の漫画家さんから超古株の御大までその対決相手はさまざま。
企画イベントのレポートであり、対戦相手もしくはそれに追随する事柄を西原節で語るエッセイもあり。1巻最後には賭博漫画の作家が出てくるのは鉄板だった模様。天上人つってるし。それにしても著者、本宮ひろし絵上手いなあ。
叙情面が際立った著者の作品も良いですがやっぱ毒舌まんまなこのテンションは面白い。失礼な話ですがある意味的を射ているから余計・・。
正直なところ本筋であるお題ラフ絵の対決自体はあまり興味がそそられず、脇のエピソードの話のほうが面白かったです。装丁が上製本でページが薄く割高感はありますが十分に楽しめる内容ではないかと思います。
西原理恵子 / 小学館全8巻
ジャンル:エッセイ / 好み度:★★★★☆
とがしやすたかさんはやはりまちがえられるのか・・。私も最初勘違いしそうになりました。