それは私と少女は言った タカハシマコ

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カリスマ子役の少女・鳥子の死。彼女の死を目の当たりにした少女5人は長じて高校生になり再会する。そして彼女たちの携帯に亡き鳥子名義の日記が送られてくるのだが。彼女たちの中の鳥子を綴るミステリサスペンス。
奇跡と謳われたカリスマ子役の少女・鳥子は5人の同級生の少女たちの目の前で自ら踏切に入り死亡する。時間は過ぎ、鳥子の死を見た少女5人は高校で再会する。と同時に鳥子名義の日記のURLが彼女たちの携帯に送られる。
鳥子に対して嫉妬・嫌悪など様々な何らかの負の感情を持つ5人各々の視点から彼女たち自身の鳥子に対する感情とか鳥子の死に対する思考とかが描かれていきます。崇拝の感情を持つ大人のひともひとりいるけど。
非常に難解でした。正直、何度読んでも自分にはこの話の明確なものは何一つつかめませんでした。でもつまらないかと言えばそうでもない。著者の物語の登場人物の心情描写はつかみどころがない場合が多いけど同時に妙に魅かれるんですよね。
鳥子が死んだ踏切という場所というか事象も物語の暗喩になってるのかなあとうっすら感じたり。うまく説明できないんですが。

タカハシマコ
KC×ITAN全1巻 / 講談社
ジャンル:少女・ミステリ / 好み度:★★★☆☆