暴君会津藩主加藤明成により無残な最期を遂げた家臣・堀の一族の妻たちの仇討ちを果たさせるための指南役として天樹院と沢庵和尚により選ばれたのは柳生一族の剣侠・柳生十兵衛だった。7人の女性たちの仇討ちは果たせるのか?
山田風太郎原作の時代伝奇小説のコミカライズ。仇討ちには十兵衛はもちろん沢庵ゆかりのお坊さんたちなども参戦、一方仇側には芦名銅伯と会津七本槍と呼ばれる強敵がそろいぶみ。
エロスと殺陣アクションの濃密さが特徴ですが女性の私が読んでも、さほど嫌悪感を感じないのは作画担当の絵柄のおかげなのか。
銅伯の娘で実質加藤を狂わせている淫婦おゆらの狂気と毒を孕みつつはかなさを併せ持つ存在が印象深かったです。ラスト近くの彼女の行動も、といったほうが正確か。十兵衛の飄々とした性格と剣の腕も好きだったなあ。
原作が良いのかストーリーは破綻もなくきれいにまとめられており読み応えあり。
原作:山田風太郎 / 作画:せがわまさき
ヤングマガジンコミックススペシャル全11巻 /講談社
ジャンル:青年・時代 / 好み度:★★★★☆