引っ越し・両親共稼ぎにより、ひとりっこの小学生男子・ゆうくんは鍵っ子になり新しいお友達もまだ出来ずじまい。家に帰ってもだれもおらず遊ぶ友達もいないちょっと寂しい主人公。そんな折、家のクッションが可愛い鳴き声を出す不思議な生き物になりゆうくんの前に現れる。
とにかくどこまでも可愛くほわっとした気持ちになる絵と内容。ファンタジーな生き物が寂しいこどもの前に現れ癒やされるというパターンはあるが無機物が生き物に変化という設定は新しいかも。
ちなみにおとうさんもおかあさんも子煩悩で息子の言動すべてが愛しく心根も優しい。両親と主人公のプ二ちゃんのやりとりはほんと微笑ましい。そしてプ二ちゃんの存在がきっかけて勝気でませてるけど良い子なツインテール女子や面倒見のよい男子などおともだちも増えてくる。
ただただ可愛いだけでなく、ちょっとしたドラマっぽいというかハラハラする展開もあり。でもゆるふわ。このハラハラ感は、こどものはじめてのおつかいを見守る大人の心情にさも似たり。
繊細な筆致とファンタジックな絵柄で主題によく合っている。疲れたときとかゆったりした気持ちになりたいときに読みたい作品。あとがき漫画もなんか印象に残る。
テクノサマタ
ウィングスコミックス2巻 /新書館
ジャンル:4コマ・ファンタジー / 好み度:★★★☆☆