DEATH NOTE(デスノート) 小畑健/大場めぐみ

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本名を書かれるとその人物は死に至る死神のアイテム「デスノート」気まぐれに死神が地上に落としたノートを拾った少年・月とノートの持ち主の死神、そしてノートに関わる人間の物語。
かなり綿密な構成で、架空のアイテムがあるにも関わらず現実味があるところに原作者の力量を感じます。それに呼応した秀逸な描写レベルの作画。狐と狸の化かしあい・・もとい駆け引きから感じる緊迫感は絶妙というしか。あいまに見せるおちゃらけたシーンとのコントラストも面白いです。ややこしい展開とか理屈の多い台詞とかが個人的にツボだったり。キャラは個性が強いというかいい意味で癖があり、各々魅力があります。つか普通の人が少なすぎ(笑)会話のテンポがちょっと洋画風で粋なところもいいですね。
ただ少年誌でやるにはかなり難解な題材だなあと感じます。やはり高年齢層にターゲットを絞ってるのかな。ジャンプで人気があった割には早くまとまったタイトルでしたが、それでも後半はカオスすぎてちと食傷気味でした。大きなおねえさんの間ではLがいなくなって魅力半減という声もあったようですが、萌え抜きにしてもやっぱり最後まで2人の対決という形のほうが面白かったかも。青年誌なら現実味を重視するという点でこの展開でいいと思うけど、少年誌ならやっぱりヒーロー的キャラが最後まで物語をひっぱっていったほうが良かったんじゃないかなと思ったり。
最終巻というかおまけの巻にはプロトタイプのデスノートが収録されていました。連載版がはじまったとき読みきりでなかったっけ?とずっと疑問だったのですっきりしましたよ。プロトタイプのほうが少年誌っぽいですね。でもこの設定だとこんなに人気がでなかったかも(笑)

原作:大場めぐみ / 漫画:小畑健
ジャンプコミックス全13巻/集英社
ジャンル:少年・ミステリー / 好み度:★★★★★