小料理屋で働く著者が小料理屋の1年を描いたエッセイもの。
オーナーシェフであるママさんが酒のアテになる一品料理を作る形態のお店。著者は配膳に仕込みなどママさんの手伝いを業務としているようです。小料理屋とは何ぞやから始まり、著者の働いている店に限らずこのタイプの店を利用する上での知っておいた方がいいマナーとか、ママさんやお店のお客さんのエピソードなど、内容は様々です。小料理屋に入ってみたいけどよくわからないから入れないって人に知ってもらおうというのがコンセプトなのかな。
目次は1年12カ月ごとに区切られ、その時期の出来事が綴られています。その月のお品がきが文字だけでもおいしそうで。たまに出る料理の絵もいうに及ばず。途中で著者の後輩にあたる店員さんも入ってこられました。ほのぼのとした絵柄なのでまったりと読めます。旬の野菜や魚の表やレシピはなにげに役に立っております。
竹ノ内ひとみ / イースト・プレス全1巻
ジャンル:エッセイ / 好み度:★★★★★