天才カード勝負師の青年・五月は、ひょんなことからなじみの賭博場の店主のたのみで、両目を持たない少年ナナをかくまうことになる。ナナは、不死の薬とされる紅い瞳を持つ「兎」だった。ナナと彼の紅い瞳をめぐるゲームが始まる......。
重いテーマと人間描写、ハードな設定とアクションの連続ですが、テンポの良い和み系なふれあいエピソードも随所に見られるところが作者らしいなあと思いました。方向性はともかくどのキャラも自分のために突っ走っているところに好感が持てます。
頁数が少ないせいかラストの展開が急すぎてついていけなかったのが難点。え？こうなるの？って感じでした。ちゃんとまとまっていて読後感が悪いわけではないのですが......。六道たちはどうなったんだろうとか、あの修羅場からどうやって家に帰ったんだろうかとか気になるわけで（読みが足りないのかも）コミックスの系列から見るとボーイズラブのようですが、それらしい設定はあるものの描写はほとんどありません。その後の彼らを見てみたくもあり（笑）
南京ぐれ子
角川書店/あすかコミックスCL-DX全１巻
ジャンル：アクション・ボーイズラブ? / 好み度：★★★☆☆