謎のあの店 松本英子

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昔からありそうな古いお店、あるいは個性的な佇まいの気になるお店に入ってみた、というコンセプトの街角探求エッセイ。
レトロすぎる佇まいの店、なんの業種か一見わからないお店、ちょっと入りづらい雰囲気のお店、個性的な商品の販売やサービスのお店、昭和の遺物的なお店・・・入ってみたら楽しかった、新しい発見があった、みたいな構成かな。著者のキャラ絵柄ももけっこう個性が強く感じるゆえか、著者の感想とか店の描写もいちいち印象的で、街中の話なのに探検しているような気持ちになります。人の集まる場所らしい、店の人や客の様々な人のあり様の描写の切り口も印象的でした。場所は東京から地方までその範囲は割と広く、店のジャンルや、来訪する状況も様々で退屈せず楽しく読むことができます。
余談ですが1巻の中にあった著者の体験で、偶然入った場所がとても現実からかけ離れたような美しさをまとっていたのに、後日同じ場所に行ってみたら全然違っていた・・というのがありましたが、私にも経験があります。こういうのって専門の学問的な名前の付いた現象なんですかね。

松本英子
眠れぬ夜の奇妙なコミックス全3巻 / ソノラマコミックス
ジャンル:エッセイ / 好み度:★★★★★