エンジェルノート こやま基夫

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生物研究所に勤める父と二人暮しの高校生・タイカの前に自分そっくりの顔を持つ女の子・シンカが現れる。彼女は父親が研究所で造りだしたクローンであり、触れた生物の遺伝子を読み取りその特性を自分に取り込めるという能力を持っていた......。
年頃の男子高校生がひょんなことから女の子と同居することになる、というよくあるドタバタラブコメですが、けっこういろんな要素が入っていて楽しめる内容になっています。見所は、シンカの変身デザインと強烈な個性を持つ脇キャラでしょうか。常識人の主人公かすんじゃってます(笑)特に茫洋としたタイカの父親が面白いです。彼の「学会」の説明には笑えました。クローンの存在意義などの問題もテーマに盛り込まれていますがあまり重い印象は受けませんでした。おおむね面白い作品だったのですが、ラストの伏線の消化の仕方は納得いかなかったですね。
青年誌連載なのでエッチ系な展開がありますが、作者の描く女性の裸体はあまり扇情的ではないので割りと読みやすいと思います。青年誌連載としては致命的かもしれませんが(笑)

こやま基夫
ヤングジャンプコミックスウルトラ全5巻/集英社
ジャンル:青年・SF・コメディ/好み度:★★★★☆