パクリコン こやま基夫


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貨幣流通が無くなり札束に価値がなくなった時代。遷都が決まった先崖市には希少価値の高いモノが集まるようになり、それに伴ってお宝を狙う泥棒たちも急増していった。そんな中、パクリコンと名乗る少年怪盗が現れる。
いわゆる怪盗コメディ。泥棒とそれを追う刑事の家が隣同士、刑事の娘と主人公が幼馴染という黄金のパターンですが二番煎じに見えないのが不思議。たんに欲目かもしれませんが。飄々とした主人公と勝気なヒロインあh小気味よく、主人公以外の怪盗も癖があったりアクが強かったり、ただひたすら濃いのがいたりと実に個性豊か(フィルター表現)です。盗みの過程や防犯のカラクリも論理的で荒唐無稽という感じがしないところが良かったです。物語の後半で登場する盗みの奥義は浮世離れしていますが(笑)ラストはばたばたした印象がぬぐえませんでしたが、主人公のパクリコンが盗みのテクを磨く理由とか謎な部分はあらかた解いているのでキリはいい感じでした。

こやま基夫
少年チャンピオンコミックス全3巻/秋田書店
ジャンル:少年・コメディ /好み度:★★★★☆